2011-01-01から1年間の記事一覧

明日は福岡国際マラソン

「走り込みが足りているかと言うと、足りてはいない。手応えは五分五分」。国内招待選手で最速となる2時間8分37秒の持ちタイムを誇る川内だが、物言いは一貫して慎重だった。 世界選手権の3週間後に5000メートルで自己記録をマーク。一方で、40キ…

日本陸連400mH研修合宿 in NTC

11月11日〜13日、ナショナルトレーニングセンター(NTC)にて日本陸連ハードルブロック研修合宿が行われた。 この合宿には、すでにロンドン五輪参加標準記録を突破している男女400mH選手計4名(+スタッフ3名)が参加。 初日の夕食後、アスリートビレッジ(…

体育・スポーツの今日的課題(その2)

前回からの続きで、「体育・スポーツの今日的課題」について。 研究プロジェクトの1年目は、これまでの嘉納治五郎氏(以下、嘉納)に関連する主な著作や研究論文等をレビューしながら、嘉納の柔道観および体育・スポーツ観の特徴に迫りつつ、国民体育やオリ…

体育・スポーツの今日的課題(その1)

先週の金曜日、職場の労働組合が主催する創立100周年記念イベント「日本体育協会のこれまで、これから」にて、自身が担当している「日本体育協会創成期における体育・スポーツと今日的課題 ─嘉納治五郎の成果と今日的課題─」という研究プロジェクトの進捗に…

子どもに向ける大人のまなざし

9月25日〜27日まで、鹿屋体育大学にて開催された日本体育学会第62回大会に参加。 発育発達専門分科会シンポジウム「子どもの体力と身体活動をめぐって」に登壇。 このシンポジウムは、分科会関係者のご厚意により、先の震災で中止となった日本発育発達学会第…

大邱世陸・男子400mH決勝結果

Men 400-Metres Hurdles Final Result 1位 David Greene (GBR) 48.26 2位 Javier Culson (PUR) 48.44 3位 L.J. van Zyl (RSA) 48.80 4位 Felix Sánchez (DOM) 48.87 5位 Cornel Fredericks (RSA) 49.12 6位 Bershawn Jackson (USA) 49.24 7位 An…

大邱世陸・男子400mH決勝展望

Men 400-Metres Hurdles Final Startlist Lane1 Angelo Taylor(USA) 48.86(1組3着) Lane2 Aleksandr Derevyagin(RUS) 49.07(SB:3組3着) Lane3 Javier Culson(PUR) 48.52(1組1着) Lane4 Cornel Fredericks(RSA) 48.83(1組2着) Lane5 Bershaw…

九州体育・スポーツ学会

今週末、沖縄(名桜大学)で標記学会大会が開催される。 第60回という節目の大会にシンポジストとしてお呼ばれしている。 大変光栄なことである。 シンポジウムのテーマは「体育学・スポーツ科学をめぐる学際性のゆくえ ―第一専門分科会諸学問領域に求められ…

推定無罪の原則

『京都教育大:集団暴行で起訴猶予 無期停学無効…京都地裁』 酒に酔った女子学生に集団で性的行為をしたとして09年、無期停学処分になった京都教育大学(京都市)の男子学生4人が、大学の処分の無効確認を求めた訴訟の判決が15日、京都地裁であった。男…

加賀谷淳子先生ご逝去

加賀谷淳子さん 71歳(かがや・あつこ=日本女子体育大元学長) 24日、胆管がんで死去。告別式は29日午前10時30分、東京都府中市浅間町1の3府中の森市民聖苑第3式場。喪主は長男、崇文(たかふみ)氏。 「運動と循環調節」の研究で評価され、2…

サイエンスと科学(その3)

『川内選手と為末選手が初対面』 8月に韓国・大邱(テグ)で開幕する陸上の世界選手権に日本代表として出場する県職員の川内優輝選手と、世界陸上銅メダリストの為末大選手が3日、県立春日部高校(松田敏男校長、生徒数1092人)で初対面。互いにエール…

サイエンスと科学(その2)

前回からのつづき。 為末大氏が400mHを専門種目にすることを決意してから3年後の99年、山崎一彦氏が一度は苅部俊二氏に譲った日本記録を再び取り戻す。 この年5月の静岡国際では、記録こそ48秒台後半(48.96秒)であったが、レース中盤の速度低下はかなり抑…

サイエンスと科学(その1)

『川内選手と為末選手が初対面』 8月に韓国・大邱(テグ)で開幕する陸上の世界選手権に日本代表として出場する県職員の川内優輝選手と、世界陸上銅メダリストの為末大選手が3日、県立春日部高校(松田敏男校長、生徒数1092人)で初対面。互いにエール…

想像の共同体

気がつけば梅雨の季節。 5月のブログ更新は「1回」という体たらくである。 残すは「ゼロ(回)」という背水の陣の様相(発見したインド人が恨めしい)。 もはや「週記」はおろか「月記」も危うい状況である。 そんなさなかの先週金曜日、母校で下記の講演会…

複数の方程式(その2)

前回エントリーからのつづき。 記事の抜粋を再掲しつつ「スピード持久力係数」という得体の知れない概念について改めて考えてみたい。 『マラソン:ケニア勢のスピード+精神力+日本の持久力…1時間58分50秒可能!?』 米国生理学会は今年1月号の機関…

複数の方程式(その1)

8月に韓国(大邱)で開催される第13回世界陸上競技選手権大会の男女マラソン代表選手が発表され、連日メディアを賑わせていた川内優輝選手フィーバーも一息ついた感がある(母校の同級生(だんちょー君)にも感謝!)。 そんな折、ボストンマラソンではあと…

Evidence-based Coaching(EBC)とは

昨年の9月に開かれた日本体育学会の体育方法専門分科会シンポジウム「実践系個別学会と体育方法専門分科会の活動の関係性はどうあるべきか ─体育方法専門分科会のオリジナリティーを考える─」にて、日本陸上競技学会の代表(の代理)として私見を述べた。 そ…

新年度スタート

新しい学年(クラス)に変わる子どもたちや、担任クラスが変わる吾妻(教員)が何となくソワソワしているのを羨ましくチラ見しつつ出勤。 PCファイルの整理をしていると、2年前の11月に、急遽参加できなくなった陸連ハードル部長氏の代役として、日本陸上競…

講習会開催に関するご批判

3月11日に告知した学会と講習会。 昼休みにアップしたが、その約2時間後に地震に見舞われた。 残念ながら学会は中止となったが、我々が主催する翌日の講習会については、諸般の事情を考慮しつつ4時間の予定を2時間半に短縮して実施し、申込者300名中90名のご…

アクティブ・チャイルド講習会と日本発育発達学会

12日(土)の13時からベルサール九段にて「子どもの発達段階に応じた体力向上プログラム・実技指導者講習会」が開催されます(事務局&講師)。 また、13日(日)の13時50分から早稲田大学早稲田キャンパスにおいて開催される日本発育発達学会第9回大会のシ…

スポーツは遊び?仕事?

27日に行われた東京マラソンで、埼玉県立春日部高定時制事務職員、川内優輝選手(23)が2時間8分37秒で日本人トップの3位となり、8月開幕の世界選手権代表に内定した。県職員として仕事をこなしながらの市民ランナーの快挙をたたえる声が上がった…

スポーツの二律背反

コラムニストの小田嶋隆氏が、「育成と勝利」「自由と規律」「エゴイズムと自己犠牲」といったサッカーにまつわる「二律背反」をあげつつ、ザッケローニ監督のアジアカップ采配について論考している。 これらの背反度合い?は、個人スポーツかチームスポーツ…

だからそうなるのよ

『みのもんた朝から激怒 日刊スポーツ報道に「何でこうなるのか」』 タレントのみのもんた(66)が、朝から大激怒した。それも人気の日本ハム・斎藤佑樹投手(22)を巡る騒動というから穏やかでない。(…) 「新聞を見て驚いた。何でこういう記事になる…

すみません

毎日アクセスして頂いている方々へ 更新できずに申し訳ありません。 ツイッターではぼちぼちつぶやいておりますが、まとまった原稿を書く時間と能力がありません。 それほど期待もされていないでしょうが、気長にお待ち頂ければ幸甚です。 ご高配方、宜しく…

初夢

あけましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いいたします。 新年初エントリーのタイトルは「初夢」。 しかし、実際には毎日飲んだくれて泥酔(&泥睡)していたので、夢らしい夢は見ていない。 仕方がないので、職場の労働組合機関誌の「(入学)お…