アクティブ・チャイルド講習会と日本発育発達学会

moriyasu11232011-03-11

12日(土)の13時からベルサール九段にて「子どもの発達段階に応じた体力向上プログラム・実技指導者講習会」が開催されます(事務局&講師)。
また、13日(日)の13時50分から早稲田大学早稲田キャンパスにおいて開催される日本発育発達学会第9回大会のシンポジウム③「子どもの体力問題のモンダイ─必要と欲求の二元論の超克に向けて─」に登壇します。
以下に抄録を示します。

我々人間に「必要な体力」は生活環境によって変化し、また「望ましい体力」は個人の生き方や価値観によって異なると考えられる。そして「子ども」の体力に関わる立場には、ひとえにその向上を目指そうとする立場、健康概念でとらえようとする立場、あるいはその不平等や階層固定化を懸念する立場など様々あるが、その背後には基本的な教育観や人間観の相違が存在する。したがって、この問題解決の端緒は、個々の立場が提示する「子ども観」「体力観」の論拠となる信念や関心の妥当性を問い合い、共通了解を拡げようとする方向に議論を向かわせることにある。その上で、子どもたちのプレイ(遊び)への欲求充足の「結果」として得られる身体性、精神性および社会性に対するアウトカムの自主性を認めながらも、冷静にその成果を評価するための「知」を蓄積していく必要があるだろう。シンポジウム当日は、子どもの身体活動・運動に関する質的(基礎的動きの質的評価観点の作成)および量的(最低限必要な身体活動量の策定)アプローチをベースとして「子どもの発達段階に応じた体力向上プログラム開発(文科省委託事業)」に至った経緯とそのコンセプトについて紹介する。

今からプレゼン準備に勤しみます。