祝!インカレ優勝!(その1)

moriyasu11232008-05-18

昨日、今日(そして来週の土日)と、国立(霞ヶ丘)競技場で関東インカレが開催されている(久々の聖地?開催)。
競技場構造が現在の世界標準に合わないため、大規模な大会の開催が難しくなっているようだが、我々(中年以上の)陸上競技関係者にとっての聖地は、誰が何と言おうと国立競技場である。国立競技場は、断じて球技場(敢えてこう書く)ではない。
昨日は、土曜日にもかかわらず10〜13時 、15〜18時と研究プロジェクト会議のダブルヘッダーだったため、競技場に足を運ぶことができなかった。
夕刻の会議終了後に携帯メールに気づく。
「女子1500mでSが優勝しました!」
筑波大学バイオメカニクス研究室の後輩で、同大学女子中距離コーチのK君からである。
彼は、800mで1分51秒台のベスト記録とインカレ入賞経験をもち、日本陸連中距離ブロックのサポート活動にも関わっている博士課程に在学中の研究者である(私より15歳くらい若いが態度はでかい)。
S選手は、現在3年生。K君から依頼されて、1年生の時からピリオダイゼーションのポイントでVO2maxやLT、MARTによるAnaerobic power測定などを行っている(測定後には、いつも2時間近くもミーティング)。
彼女は、新潟県立柏崎高校時代に800mでインターハイ入賞を果たしているが、大学入学後もアジアジュニア選手権の代表に選ばれるなど順調な競技生活を送っていた。しかし、その後いくつかの故障に見舞われ、昨年(2年生シーズン)はほとんど試合に出場していない。
昨年のインカレで、懸命に他の選手の付き添いや応援をしていた姿が思い起こされる。
彼らには、当初から中距離走レーニングのパラダイム転換(大げさ…)を提案しており、それをK君がバランスよくS選手用のトレーニング実践に落とし込んでいた。この提案が故障の引き金になったのでは?という自責の念もあったが、故障後も連絡を取りつつ、その方向性は間違っていないことを確認し合いながらトレーニングを進めてきた。
K君の緻密なコーチングの甲斐あって、ほぼ復活というところまで来た。
しかし、彼らの目標はもっと高いところにある。
来週の800mが、日本選手権に向けた最終調整のバロメータとなる。
そして、今日も嬉しいニュースが耳に入る。
母校(埼玉県立春日部高校)の後輩であるT君(成蹊大2年)の男子100m優勝(二部)である。彼は、同じく後輩で06年インターハイ100mチャンピオンのG君(慶大2年)と同級生である。
昨年のインカレは、はしか騒動のあおりを食らって出場できなかったが、今年はその鬱憤を見事に晴らした。
G君ほかの春高OBとともに、大学陸上界にも赤シャツ旋風を巻き起こしてもらいたいものである。
来週は国立いくぞえ〜。