グランドマザーカレー

moriyasu11232008-02-12

仕事帰りにCoCo壱番屋(以下ココイチ)に立ち寄る。
「遅くなるので晩飯はいらない」と言った日は、なにを食べるか考えながら帰るのがちょっとした楽しみであるが、今日は帰途につく前(正確に言うと帰途についた直後)から行き先は決まっていた。
職場を出て、九州本部氏に電話をした際、「いまココイチにいる。グランドマザーカレー、あんたも食うといいよ。いや食うべきだ」と言われたからである。
思えば、初めてココイチに出会ったのは大学4年の夏。愛知県で行われるトライアスロンの試合に出場するため、名古屋出身の友人の実家に5日ほど居候したときである。
エブリディ名古屋グルメと称した、わらじ味噌かつ手羽先、味噌煮込みうどん、ひつまぶしなど名物料理の食べ歩きプログラムの一つにココイチカレーがあった(ココイチは名古屋発祥)。
「辛いの好き?」と聞かれ「うん」と答えたのが運の尽き。5辛(当時一番辛かったグレード?)を注文されてえらい目にあった約20年前の出来事を、昨日のことのように懐かしく思い出す。
そのココイチの30周年記念メニューが「グランドマザーカレー」なのだ。
食さないわけにはいかない。
実物は、まさにばーちゃんカレーであった。
実母や義母がつくるカレーとは味こそ違うが、グランドマザー(私にとってはマザーだが)のカレーであるという一点において、同じカレーであると言うよりほかない(意味不明)。
両母のカレーを彷彿とさせる、タマネギ、にんじん、ジャガイモの存在感いっぱいの「ざ・かりーらいす」。いろんな意味で感無量だった。
考えてみれば、日本人ほどカレーと何かを組み合わせている民族は、たぶんぜったいにいない(インド人もびっくり)。
ハンバーグや豚カツをのせることに始まり、うどん&そば&ラーメン&スパゲティ、パン、スナック菓子…カレーライスにらっきょや福神漬けを配した先人の卓見と勇猛さも含めて、もはや文化の域を超えていると言っても過言ではなく、マザーシップの象徴とも言うべきメニューである。
日本人にとって「カレー」とは「グランドマザー」であることが身にしみた1日だった(ノリタケのスプーン当てたい)。