大綱の響き

moriyasu11232009-07-12

以前、刈穂大吟醸を頂戴したH君が、奥様とご子息とともに拙宅にご来訪。
今回も、奥様のふるさと秋田の銘酒を頂戴する(いつもありがとう)。
今を去ること五百余年前の室町時代からの伝習である「刈和野大綱引き」は、平将門の一族長山氏が落ちのびて刈和野に定住、長山氏の氏神が市神であり、その祭事が綱引きであったことから始められたと言われている。
この祭事にちなんで作られたのが「大綱の響き」である。
昨年の10月初旬、丹精込めて栽培された原料米である「秋の精(秋田酒53号)」の稲刈りに始まり、収穫後60%精米。
11月に酒母づくり、1月15日にテイスティングをして日本酒度+4、酸度1.3、アミノ酸1.1、アルコール分15.5度に決定する。
その後、19.8度の原酒に大沢郷宿の雄清水を加水し、1月28日に瓶詰め、めでたく搾りたて新酒となる。
今年で14年目を迎える銘柄だが、一升瓶、五合瓶ともに発売開始から3ヶ月ほどで約一万本を完売するほどの人気酒になっている。
早速、子どもたちを放逐し、刺身を肴に常温の新酒に興じる。
旨(くないわけがな)い。
今年の新酒は、特別本醸造ではあるものの、吟醸酒のようなフルーティな香りと綺麗で軽やかな酸味、甘さが後に残らないキレの良い辛口が特徴である(by秋田酒造)。
H君、ありがとう。また飲もうね。