ゲッツ〜ジルベルト(GETS/GILBERTO)

moriyasu11232008-04-15

昔、小野リサのコンサートに行ったときに、いきなり彼女が「眠くなったら我慢しないで眠っちゃってください。ボサ・ノヴァって、そんな風に気楽に聞いてね」と言った。そして、いくらなんでもコンサートで眠ることはないだろうと思っている間にうとうとしてしまった。
まるで催眠術師がふる振り子を、眠るまいと凝視すればするほど眠りに落ちていくように…
おっと、これから洗濯をしなければならないのに眠りそうになってしまった…(あぶないあぶない)

Getz/Gilberto

Getz/Gilberto

スタン・ゲッツが、アメリカに輸入されたばかりのボサ・ノヴァを採りあげて大ヒットをとばしたのが1962年(おお、生まれる前じゃん)。ボサ・ノヴァのスターであったカルロス・ジョビンやジルベルト夫妻との競演は、ゲッツの宣伝活動に過ぎないという評価もあったようだが、このさいそんな評価はおっぱっぴー(関係ない)である。
吐息が漏れるようなゲッツのテナーは、抒情性豊かな音色の世界を見事に表現しており、ジョビンのピアノやジルベルト夫妻のボーカルとの相性も抜群である。癒し系という意味では、チェット・ベイカーのボーカルにも匹敵する。
このアルバムは、仕事で疲れているときに、お気に入りのカクテルとセットで注文したい一枚である(うう、癒されるぅ)。ちなみに私なら「ドライマンハッタン」。バーボンとチンザノなどのドライベルモットをシェイクしカクテルグラスで飲るのが定番だが、Otisのマスターが使うベルモットはフランス産の「Noilly Prat」。
ロックグラスでI.W.ハーパーとステアし、グラスいっぱいの丸いロックアイスを転がしながらちびちび飲るのが美味い(うう、飲みたい)。
ちなみに、ゲッツはダンディ坂野とは関係ない(と思う)。
分かってます。ひとり学際の続きも頑張ります。