真野鶴と浦霞禅

moriyasu11232008-02-17

ときどき日本酒を飲む。
日本酒といえば、大学時代のコンパで先輩につぶされるときの定番。
以来、日本酒にはあまり酔い、じゃなかった良いイメージをもっていなかった(虎馬)。
飲みに行っても日本酒を飲むことは少ないが(たいていは芋焼酎)、家族が寝静まってから深夜ブログを更新するときなど(例えば今)、薄口グラスに冷えた日本酒を注いでくいっとやるのがたまらなく美味いと感じるようになった。
昨年11月に新潟へ出張した折、駅の土産屋街の一角にあった尾畑酒造という蔵元の店のおばちゃんにしこたま試飲させられた、もとい、させてもらった。
聞けば、この蔵元の大吟醸エールフランスのファーストクラスでも供されているらしいが、ここの酒に限らず日本酒の国際的評価はぐんぐん高まっているとのこと(特にフランスあたりで)。かの国の食通気取り達め、やっと日本酒のすばらしさに気がついたか、わっはっはーという感じである(ちなみに国産ウイスキーの人気も鰻登りだそうな)。
愛国心もぐんぐんと上昇。これで買わなきゃ男が廃ると、酔った勢いで購入した辛口吟醸が大変美味であった。
気をよくした私は、年末にこの蔵本から「お試しセット」なる4合瓶6本セットを購入し、正月休み+αで全て飲み干してしまった。
その後は定番の芋焼酎でしのいで?いたものの、なんだか無性に日本酒が飲みたくなり、ネットで調べてコストパフォーマンスが高そうな「浦霞禅」を購入してみた。

浦霞禅720ml

浦霞禅720ml

いやいや、これはなかなか。
辛口好きの私としては、もう少し日本酒度の高いきりっとした仕上がりが好みだが、誰もがおいしいと感じる酒というのはこういうものなのだろう。
程よい香りと一線を越えない甘みを残して喉を通過していく飲み口は、さすが宮城県を代表する老舗蔵元の技というよりほかない。
しばらくはこれでいきそうな予感がする。