書籍

幼児版アクティブ・チャイルド・プログラム

最後の更新から約4ヶ月。 相変わらず書き下ろす時間をつくる能力がない状況が続いているが、新たに「幼児期からのアクティブ・チャイルド・プログラム」教材がリリースされたことを記念?して、今年度で三巡目に入った弊社ジャーナル(Sports Japan)に掲載…

健幸華齢の実現に向けて

平成21〜23年度に実施された日本体育協会スポーツ医・科学研究事業「高齢者の元気長寿支援プログラム開発に関する研究プロジェクト(班長:田中喜代次氏)」の成果をまとめた書籍が発刊された(研究概要はコチラ→第1報、第2報、第3報)。 書籍のタイトルは『…

嘉納治五郎先生の遺言

今年度から装いも新たに船出した新情報誌「Sports Japan」では、「スポ研Now」という実にありきたりなタイトルによる連載がスタートしている。 この連載は、現在進行中の医・科学研究プロジェクトを紹介するのが主な目的であるが、第2号で「日本体育協会創成…

Sports Japan

標題は、今年度から公認スポーツ指導者向けの「指導者のためのスポーツジャーナル」とスポーツ少年団情報誌「Sports JUST」を統合し、装いも新たに船出する情報誌(隔月発刊予定)の名前である。 この新情報誌の編集プロセスにおいては、ターゲットとする層…

謹賀新年

新装版 坂の上の雲 (8) (文春文庫)作者: 司馬遼太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1999/02/10メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 34回この商品を含むブログ (123件) を見る余談ながら明治期に入っての文章日本語は、日本そのものの国家と社会が一変した…

「さようなら」の意味

日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか (ちくま新書)作者: 竹内整一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/01/01メディア: 新書購入: 5人 クリック: 48回この商品を含むブログ (24件) を見る別れ際になぜ「さようなら」と言うのか。 上記書籍は、そのこと…

アクティブ・チャイルド座談会

アクティブ・チャイルド60min.―子どもの身体活動ガイドライン作者: 体協=,日体協=,JASA=,日本体育協会,竹中晃二出版社/メーカー: サンライフ企画発売日: 2010/08メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログを見る4月に発刊した「アクティブ・チャイ…

スキップ

スキップ (新潮文庫)作者:北村 薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1999/06/30メディア: 文庫かなり前に、近所のブックオフでふと目にとまって購入していた本(定価で買わずにすみません)。 少々重苦しい読書が続いていたので、GW中の春季サーキット(静岡&…

アクティブ・チャイルド60min.

『一日60分以上の運動で子供の心身充実 日体協などがガイドライン』 子供に一日60分以上の運動を−。5日の「こどもの日」を前に、日本体育協会などのプロジェクトチーム(PT)が、小学生向けに健康で社会性を持って生活するための運動時間をガイドライ…

福祉社会のアミューズメントとスポーツ

福祉社会のアミューズメントとスポーツ―身体からのパースペクティブ― (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 松尾哲矢,安松幹展,松田恵示出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2010/04/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る九州本部氏よ…

メディアの行く末

メディア、特にマスメディアの凋落ぶりが語られるようになって久しい。 新聞の発行部数と広告収入は落ち込み、テレビも視聴率低下と番組の画一化・低俗化に拍車がかかり、雑誌は廃刊が相次いでいる。 巷間、マスメディアの報じる内容が社会のニーズを満たせ…

失敗のススメ

13日(水)、職場の上司と朝日新聞の忠鉢信一氏といういつものメンバーに、マラソン日本記録保持者の高岡寿成氏をスペシャルゲストに招いて一献。 難しかったのはトラックとロードでは違うので、マラソンの走り方が必要だったことです。それでもマラソンに向…

背景への関心

年の瀬になると送られてくる喪中葉書が年々その数を増し、内容も祖父母から徐々に両親へと移行しつつあるようにみえる。 一人っ子の我が身とすれば、親の面倒は自分が見るよりほかないという覚悟だけはできているが、実際に親が寝たきりや認知症になったらど…

すゞしろ日記

すゞしろ日記作者: 山口晃出版社/メーカー: 羽鳥書店発売日: 2009/08/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 92回この商品を含むブログ (50件) を見る東京大学出版会のPR誌「UP」に連載中の人気漫画が、ついに単行本になった(といっても8月…なぜ今まで気づ…

追悼レヴィ=ストロース

『人類学者レビストロース氏死去=構造主義の父−100歳』 20世紀を代表するフランスの文化人類学者・思想家で、西洋中心型の近代的思考法を内側から批判する「構造主義」を発展させ、「悲しき熱帯」「野生の思考」などの著作で知られるクロード・レビストロー…

「思われる」と「考える」

『2つのキャッチコピーで異例のヒット「東大・京大で一番読まれた本」発売23年目で100万部突破』 お茶の水女子大名誉教授で英文学者の外山滋比古氏の『思考の整理学』(ちくま文庫)の累計発行部数が、1日までに100万部を超えたことが分かった。同書は1986年…

カクテル研究

近畿まほろば総体期間中に、後輩のE君が「今読んでいる本がなかなか面白くて…『朝飯前』っていう話があるんですけどね……」と、その概要を説明してくれた。 ん?どっかで聞いたことがあるような… 書名や著者を尋ねると、今読んでいる本であるはずなのにうろ覚…

エリートのつくり方

エリートのつくり方―グランド・ゼコールの社会学 (ちくま新書)作者: 柏倉康夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/01メディア: 新書購入: 3人 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る現在、多くの大学教員は、教育と事務、会議、営業、その他の…

勝つための陸上競技

順天堂メソッド 勝つための陸上競技作者: 順天堂大学陸上競技研究室,澤木啓祐出版社/メーカー: ベースボールマガジン社発売日: 2009/04メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見るラフバラ大で研修中の陸連ハードル部長氏より御高著を…

人間ドック

昨日(13日)は、人間ドックの日。 朝の8時に新宿のとあるクリニックに赴き、昼頃まで様々な検査を受ける。 いつも他人を測定する側の仕事をしている人間にとっては、スタッフの立ち居振る舞いから検診の導線、ドクターのアドバイスの仕方など、いろいろな意…

グーグルブック問題

大修館書店から「グーグルブック検索和解に関するお願い」と題した文書が送られてきた。 Google社とアメリカ作家組合および出版社協会会員社との和解が成立した結果、日本の著作権者たちも著作権にかかわる選択をしなければならないことになったようである。…

文武両道の意味

我が母校は、校訓に「質実剛健」、教育方針として「文武両道」を掲げる県立の男子校である。 実にありきたりな校訓と教育方針である。 そして母校では、この校訓が様々な学校サイドの「言い訳」に用いられていた。 「質実剛健」でいえば、まず「学校ジャージ…

大人モンダイ(その3)

写真の掲載理由は後述するとして、最後のテーマは「信念対立の超克を目指して」。 このテーマについては、この学会に向けた抄録の意味合いで認めた「体力低下問題のモンダイ」でも少し触れている。 「体力」を海面に浮かぶ氷山として捉えた場合、海面上に姿…

大人モンダイ(その2)

翌日の講演準備に追われていた夕刻、腹の虫が夕餉の欲望へといざなう。 全日空ホテルからJR大分駅方面にのんびり歩くこと7〜8分、九州本部氏に勧められた「かぶと」という店の暖簾をくぐりカウンターに座る。 壁のメニューに、ウニ丼やら刺身定食やらの見慣…

大人モンダイ(その1)

3月7〜8日に大分大学で開催された「九州レジャー・レクリエーション学会大会」に参加。 学会理事長を務める畏友T君の計らいで、基調講演者およびシンポジウムの指定討論者としてお招きいただく。 写真は、前日に宿泊した大分全日空ホテルオアシスタワー(13…

祝!ミズノスポーツライター賞受賞!!

ケニア! 彼らはなぜ速いのか作者: 忠鉢信一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/08/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (8件) を見る『朝日記者著作の「ケニア!」が最優秀 ミズノ賞』 財団法人ミズノスポーツ振興会とミズ…

自己責任論の欺瞞1

反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)作者: 湯浅誠出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/04/22メディア: 新書購入: 45人 クリック: 434回この商品を含むブログ (216件) を見る<大佛次郎論壇賞>湯浅誠氏「反貧困」が受賞 第8回大佛次郎論壇賞(…

ケニア!彼らはなぜ速いのか?

ケニア! 彼らはなぜ速いのか作者: 忠鉢信一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/08/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (8件) を見る1963年に独立し、1964年に共和国となったケニアは、東京五輪に初出場して以来、アテネま…

疲労や痛みの原因とは?

最近、Journal of Applied Physiologyをなどの運動生理学系の学術雑誌において「筋疲労」に関するレビューや誌上討論が盛んである。 疲労メカニズムを研究している大家達が、疲労の原因は中枢?末梢?代謝産物?酸素?体液?イオン?環境温(体温)?といっ…

野生に帰れ!?

『五輪陸上:ジャマイカ旋風、短距離で米国から王座奪う勢い』 北京五輪の陸上短距離で、カリブ海の島国ジャマイカが強烈な存在感を示している。16日の男子百メートル決勝ではウサイン・ボルト(21)が9秒69の驚異的な世界新記録で圧勝。17日の女子百メート…